10/6にかがわ国際会議場で行われた、香川県が主催するAI(人工知能)セミナーに参加
してまいりました。
本県出身で、我が国のAI研究の第一人者である東京大学准教授 松尾豊先生の講演の後、パ
ネラーとして松尾先生とパネルディスカッションに登壇してまいりました。
講演会の中で、第3次AIブームが起きており、人間が画像、映像を見て判断していたもの
がロボット自身が判断できるようになり、活用範囲がどんどん広がっていき、特に農業分
野では応用次第でどんどんAI技術が使われ、農業界も一変するかも知れないといった未来
が見えたような気がしました
その後の、パネルディスカッションでは、弊社が今、県と共同でデータ取りを行っている
フィールドサーバについての説明を行いました。気象データ(気温、湿度、降水量、日
射、地温、葉濡れ)と画像データ取り込み、それらを用いてネギの成長と気象の相関関係
を割り出し、ネギの収穫予測システムを構築するといった事業を行っております。そして
その先は画像解析により、病気や虫の発生を自動的に検知するシステムや、お客様と圃場
の葱の状態を共有し1週間先、2週間先のネギの売り方を変えていくといったシステム構
築も考えていることを伝えました。
その中で松尾先生からのアドバイスとして、そのシステムを作り込んでいき、ネギ収穫の
プラットフォームとして日本中のネギ農家に販売していけばいいといった、アドバイスを
頂きました。さすが松尾先生は見ている視点が違っていると感じました。
さらに、野菜の分野では、ロボットの目がさらに発達することにより、自動収穫機や自動
選別機がより実用的なものとなれば、農業界全体に与えるインパクトはものすごいものが
あると言われております。
これにより農業界の人手不測の解消に少しでも役に立つのではないかというお話もありま
した。
今回のセミナーで学んだ、AIなどの他産業の技術や考え方を農業に持ち込むことにより、
横方向ではなく違った軸として、垂直方向の展開を考えて行くことにより、劇的な変化が
農業分野でも起こってくるのではないかと感じました。垂直展開といった視点を持つこと
で「農業を元気にする」といった目的に少し繋がって行くのではないかと思います。