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尾野農園日誌
2024.07.15
研究開発

ネギ残渣の活用方法を探して

ネギ農家にとって、出荷調製後の残渣処理は頭を抱える問題です。使っていない畑に残渣を捨て、トラクターで漉き込むというのが一般的な処理方法ですが、経営規模に比例して残渣の量も増えていくため負担が大きくなっていきます。残渣から発生する悪臭や、残渣に群がる虫といった問題もあるため残渣処理用に機械を導入する、産廃業者へ処理を依頼するといった対策を取られる方もいるようです。

ネギ残渣

当社は民家から離れた場所にある畑をゴミ捨て場として使用していますが、処理する残渣は日量1tを超えます。この残渣を「資源」として有効活用したいと、環境技術フォーラムSORA 代表の石丸尚志さんに相談したところ、環境浄化複合微生物の「えひめAI-2」を用いた堆肥化を提案いただき、新たなプロジェクトが立ち上がりました。

自社培養した「えひめAI-2」

石丸さんには2度技術指導にお越し頂き、えひめAI-2の作り方と、実際の堆肥化の方法をご指導いただきました。これまでただ購入していた微生物資材や堆肥が、どういう過程を経て作られているかを学ぶことはとても興味深く、農業や土づくりへの解像度が少し高まった気がしました。本プロジェクトは始動したばかりですが、残渣を活用した循環型農業を目指し、研究を続けていきたいと思います。

堆肥づくりの様子

ネギ堆肥!?